万年筆の魅力!初心者におすすめの万年筆&使い方
みなさん こんにちは! 文具屋のおやじ ノボタンです。
最近、万年筆を使いたいという人が増えています。
店頭で万年筆を手に取る方が増えたり、雑誌で特集が組まれたりと、関心の高まりを感じます。
万年筆は他の筆記具には無い魅力があります。
使えば使うほど、その方の手に馴染んで、より書きやすくなってきます。
今日は、万年筆を使ってみたい、でもどんな万年筆がいいか分からない、使い方が分からない。
そんな方に万年筆の基本的な選び方と使い方についてお話しします。
万年筆を初めて使うのはいつ?
万年筆を使い始めるタイミングは人それぞれですが、一般的に以下のような場面で手にすることが多いです。
- 中学生の硬筆習字の授業で
- 大人になって手紙や日記を書くために
- ビジネスシーンでのサイン用に
特に最近は、パソコンやスマホが主流の時代だからこそ、手書きの温かみが見直され、万年筆に興味を持つ方が増えています。
初心者におすすめの万年筆は?
万年筆にはさまざまな価格帯のものがあります。
価格帯の目安
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- エントリーモデル(1,000円~3,000円)
例:パイロット「カクノ」- 軽くて書きやすい
- 字幅(極細・細字・中字)を選べる
- カートリッジ・コンバーター両対応
- エントリーモデル(1,000円~3,000円)
- 本格派向け(10,000円~30,000円)
例:パイロット「カスタム74」- 14金ペン先で滑らかな書き心地
- 長く使える耐久性
初めての方には、パイロットの「カクノ」がおすすめ! 万年筆の基本を学びつつ、気軽に楽しめる一本です。
万年筆の持ち方と書き方のコツ
初めて万年筆を持つと、ボールペンやシャープペンとの違いに戸惑うかもしれません。
持ち方のポイント
- お箸を持つように 親指と人差し指で軽く挟み、中指で支える。
- ペン先の表面が 必ず上を向くように。
- 万年筆は 力を入れずに、軽く滑らせるように書く。
ペン先の自重でインクがスムーズに出るので、強く押しつける必要はありません。
最初は戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れます。
インクの種類と補充方法
万年筆には、インクの補充方法が3種類あります。
① カートリッジインク
- 簡単に交換できる
- メーカー純正のものを使用(他社のものは使えない場合が多い)
- 古いカートリッジは使用せず 製造から5年以内のもの を推奨
装着のポイント
- 真っすぐに挿し込む(回しながら挿すと破損の原因に)
② コンバーター+ボトルインク
- 経済的でコスパが良い
- 色のバリエーションを楽しめる
使い方
- ペン先をインクボトルに浸ける
- コンバーターの尾栓を回す or プッシュしてインクを吸入
- 2~4回繰り返してしっかりインクを満たす
コンバーターはインクの吸入だけでなく、洗浄器としても活用できます。
コンバーターを取り付けた状態で真水を吸入・排出することで、万年筆内部をきれいにすることができます。
③ 本体に吸入機構が付いた万年筆
- ボトルインク専用
- ペン本体にピストンやレバー式の吸入機構が備わっている
- 例:ペリカンの「スーベレーン」シリーズ
吸入式万年筆は、コンバーター不要で大量のインクを保持できるのが特徴です。
インクが出ないときの対処法
インク詰まりの原因
- 長期間放置していた
- 他メーカーのカートリッジを無理に装着した
- ペン先に紙の繊維が詰まった
解決方法
- 水洗浄を試す(上記の方法)
- コンバーターを使って洗浄する
コンバーターを装着し、水を吸入・排出することで詰まりを解消できることがあります。 - 専門店でクリーニングを依頼
ただし、長年使用した万年筆の場合、メーカー修理が必要なこともあります。
万年筆の修理について
- 修理期間は 国内メーカーで数週間、海外メーカーで数か月 かかることもあります。
- 修理費用は故障の程度やメーカーによって異なります。
- 古いモデルは 部品がなく修理不可 になるケースもあります。
金ペンの魅力とは?
万年筆のペン先には 鉄ペン と 金ペン(14K・18K・21K) があります。
金ペンのメリット
- しなやかで弾力がある書き心地
- 筆圧に応じてペン先がわずかにしなり、柔らかく書ける
- 長時間の筆記でも疲れにくい
- 使い込むほどに自分の書き癖に馴染む
価格は鉄ペンより高くなりますが、一度金ペンを使うと戻れない という愛用者も多いです。
まとめ:万年筆で書く楽しさを味わおう!
デジタルの時代だからこそ、手書きの温もりが見直されています。
- 万年筆は、大切に使えば10年、20年と長く愛用できるアイテムです
- 文字にその人の個性が表れます
- 手紙や日記を書く時間が、心を整えるひとときになります
初めての方は「カクノ」から始め、慣れてきたら 金ペン(14K, 18K, 21K) に挑戦してみるのもおすすめです。
ぜひ、自分に合った万年筆を見つけて、書く楽しさを味わってください!
パイロット「カスタム74」をもう一度チェックしたい方はこちらからどうぞ!
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