みなさん こんにちは、文具屋のおやじ、ノボタンです。
万年筆、もう既に万年筆をお使いの方、また これから使ってみようとお考えの方もいらっしゃると思います。
価格もパイロットのカクノのように1,000円くらいの物から、何百万円もする物まで幅広く有ります。
そしてそのペン先がステンレスの物から金ペンの物も。
今日は、その金ペンの万年筆についてのお話しです。
金ペン万年筆の魅力
金ペン万年筆の魅力は、その素材と構造に深く根ざしています。
ペン先に金を使用することで、以下のような特性が生まれます。
・柔らかな書き心地
金は柔軟性が高く、ペン先が紙に触れる際の感触が滑らかです。
これにより、長時間の筆記でも疲れにくく、心地よい書き味を楽しめます。
・耐久性と耐腐食性
金は酸やアルカリに強く、インクによる腐食の影響を受けにくい素材です。
そのため、適切なメンテナンスを行えば、父から子供へ、祖父から孫へ、など世代を超えて使用することが出来ます。
・経年変化の美しさ
金ペン万年筆は、使い込むほどに独特の風合いが増すと共に、より書き易く持ち主の手に馴染んでいきます。
この経年変化も、金ペン万年筆の大きな魅力の一つです。
金価格の高騰と万年筆への影響
近年、世界的な情勢不安や経済状況の変動により、金の価格が上昇しています。
これに伴い、金ペン万年筆の価格も上昇しています。
例えば、パイロットやセーラー万年筆などの国内メーカーも、金価格の高騰を受けて製品の価格が大きく上がっています。
このようなことで、金ペン万年筆の購入を躊躇される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、金ペン万年筆はその価値と魅力から、依然として多くの人々に支持されています。
それでも金ペン万年筆を持つ価値
金ペン万年筆の価格が上昇している現在でも、その所有には多くの価値があります。
以下に、その主な理由を挙げてみます。
・文化的・歴史的価値
万年筆は長い歴史を持ち、多くの文化や文学作品と深く結びついています。
金ペン万年筆を所有することは、そうした文化や歴史の一端を手元に置くことでもあります。
丹羽文雄さん、水上勉さん、佐藤愛子さん、山崎豊子さん、津本陽さん、立花隆さん、、、
モンブラン(もちろん金ペン)愛用の方が多いようです
・自己表現のツールとして
金ペン万年筆は、そのデザインや書き味を通じて、持ち主の個性や美意識を表現する手段となり ます。
高品質な筆記具を使うことで、日常の筆記作業がより豊かで充実したものになると思います。
初めての金ペン万年筆を選ぶ際のポイント
金ペン万年筆に興味を持たれた方が、初めての一本を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしてください。
・予算の設定
金ペン万年筆は価格帯が幅広いため、まずはご自身の予算を設定しましょう。
国内メーカーのエントリーモデルであれば、比較的手頃な価格で高品質な金ペン万年筆を手に入れることができます。
・ペン先の種類と太さ
ペン先には細字(F)、中字(M)、太字(B)などの種類があります。
その万年筆によって、超極細(UEF)から極太、ミュージック、他にも色々あります。
ご自身の筆記スタイルや用途に合わせて選択しましょう。
・デザインとフィット感
万年筆は長時間使用することが多いため、手に馴染むデザインや重量感を持つものを選ぶことが
重要です。
実際に店頭で試筆してみることをおすすめします。
おすすめの金ペン万年筆
初めての金ペン万年筆として、以下のモデルを検討してみてはいかがでしょうか。
- パイロット:カスタム74
- 初心者に優しい「ソフトな書き味」で、筆圧が強めの方にも負担が少ない。
- インクフローが安定しており、滑らかな書き心地。
- お勧めポイント:信頼性の高さと、日本らしい細やかな作りが特徴、堅実な一本を探している方に。
(14金ペン、メーカー出荷本体価格20,000円)
- プラチナ万年筆:3776センチュリー
- 「スリップシール機構」でインクの乾燥を防ぎ、万年筆初心者でもお手入れが楽。
- 字幅が細めで、日本語を書くのに適したペン先。
- お勧めポイント:万年筆デビュー後の「扱いやすさ」を重視する方
- (14金ペン、メーカー出荷本体価格20,000円)
リンク
- セーラー万年筆:プロフィットスタンダード
- デザインがクラシカルで、万年筆らしい雰囲気を楽しめる。
- 書き手の筆圧に応じたインクフローの変化が特徴的。
- お勧めポイント「書く楽しさ」を重視し、しなやかな書き味を試してみたい方に
- (14金ペン、メーカー出荷本体価格20,000円)
リンク
比較まとめ
- 堅実で滑らかな書き心地が欲しい方 → パイロット カスタム74
- メンテナンスが簡単で手軽に使いたい方 → プラチナ #3776センチュリー
- しなやかな書き味とクラシカルなデザインを楽しみたい方 → セーラー プロフィットスタンダード
それぞれに魅力がありますので、ぜひ試筆して自分の手に合う一本を見つけてみてください!
金ペン万年筆は、ステンレスペン先の物に比べると高価ですが、長く使えば使うほど手に馴染んできて、手放せなくなる1本になると思います。
お読みいただき有難うございました。
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