こんにちは、文房具屋の親父、ノボタンです。
みなさん、TWSBI ツイスビー万年筆ってご存じですか?
先日TVの人気番組、マツコの知らない世界、文房具・ペンの世界で紹介されていましたので、ご存じの方がいらっしゃるかも知れません。
ブランドの歴史は未だ比較的浅いですし、扱っている店もそれほど多くは無いですが、人気急上昇中のペンのブランドです。
実は「TWSBI」は魅力いっぱいの万年筆なのです。
今日はそのTWSBI ツイスビーの話しをさせていただきます。
TWSBI って?
TWSBIは台湾の三文堂筆業公司のJim Wang社長が2009年に創業した、まだ歴史の浅い筆記具ブランドです。
三文堂はアルファベット表記ですと「San Wen Tong」で、その頭文字を後ろから書くと「T・W・S」。
ここに筆記具の中国語 ” bi “を加えて「TWSBI 」になったそうです。
三文堂筆業公司は海外の数多くの筆記具や玩具などのOEMを手掛けてきており、長年培ってきたプラスチックや金属の加工技術が随所に活かされた優れた万年筆です。
その機能性の高さとスタイリッシュなデザインは、日本やアメリカ、またヨーロッパの製品とは全く違う新鮮な魅力を持つ万年筆です。
コスパは?
TWSBIには「バキュームライン」、「ダイヤモンドライン」、「エコライン」という3つのシリーズが有ります。
バキュームライン
バキュームラインはプランジャ―式(真空吸入式)というインク吸入方法を採用している万年筆です。
このプランジャー式と言うのは、胴軸の尾栓を緩めて、グ~っと引き、ペン先をインクボトルに差し込み、軸内のピストンを押し込むと、万年筆本体にインクが入ってくる方式です。
これを3回ほど繰り返すと十分な量のインクが入ります。
勿論普通のインクボトルでもいいのですが、専用のインクボトルを使うとたっぷり入ります。
プランジャー式の特長は、大量のインクを一気に吸入する事が出来るので、沢山文字を書くヘビーユースの方には最適の万年筆です。
(日本にはパイロットカスタム823万年筆が有ります。30,000万円(本体価格)14金ペン先)
ダイヤモンドライン
ダイヤモンドラインはTWSBIのフラッグシップモデルで、重量、軸の太さ、重心位置などが良く研究されている万年筆で、長時間筆記しても手に負担が少なく、とても書きやすい万年筆です。
「ダイヤモンド」というのは同軸が多面化カットされていて、キラキラした感じがダイヤモンドを彷彿されることから、この名称が付けられています。
手に持った感じは高級感が有り、いい万年筆だ!と言う満足感を覚えると思います。
ダイヤモンドには「580」と「580AL」、またダイヤモンドより1インチサイズが短く、軽い「ダイヤモンドミニ」が有ります。
インクの吸入はピストン式で、大容量のインクが吸入出来ます。
また、ペン先ユニットが外せるようになっています。
また、専用インクボトルも有り、簡単にインクを吸入することが出来ます。
ECO エコライン
ECO エコラインはTWSBIのエントリ―モデルで、カラーも豊富、価格もこの品質では安価なので、色々なカラーのインクを使ったり、一般的なペン先のFやMの他に、STUBなどを使って書くのも楽しいと思います
。
「STUB」ペン先は、縦の線は太く、横の線は細い線が書けるペン先ですが、カリグラフィー程の太さは有りません。
普通に日本文字を書いても、なかなか味のある字になります。
本体吸入式の万年筆なので、カートリッジインクとは違い、万年筆の楽しさが味わえると思います。
TWSBI万年筆のペン先はEF、F、M、B、STUB(1,1mm)の5種が有ります(一部無い物も有ります)。
ペン先・ニブはステンレス製ですが、紙に当たるタッチはとてもソフトで、滑らかな書き心地を味わえます。
また、ボディが透明なので、お好きなカラーインクを入れると、文字を書くだけでなく、絵を描いたり、色々な使い方が出来ると思いますし、眺めているだけでも、とても楽しくなると思います。
そして天冠の赤いマークは「台湾」「中華民国」の雰囲気を感じさせる面白いデザインです。
ただ、既存の万年筆愛好家にとってはデザイン、カラーなど、受け入れにくいと感じる方がいらっしゃるかも有るかも知れません。
TWSBIは、日本やアメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、イギリスなどの万年筆とは違う、全く新しいカテゴリーを切り開きつつある万年筆だと思います。
そして次々と魅力的な新製品が登場し、どれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれませんが、
ECOなどは、万年筆初心者にとっても価格面でも取っ付き易いと思いますし、カラーも豊富、分解出来るとか、万年筆の醍醐味、楽しさを味わうには格好のペンだと思います。
「TWSBI」是非一度、文房具店の店頭で、実物を手に取ってご覧ください。
終わり
最後までお読みいただき、有難うございました。
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