こんにちは、文具屋のおやじ、ノボタンです。
みなさん、「水彩色鉛筆」ってご存じですか?
「色鉛筆は小さい頃から使ってるけど、水彩色鉛筆って、使ったこと無いです!」、と言う方は多いかも知れません。
水彩色鉛筆は、色鉛筆と同じように、普通に書いて色を塗れるのですが、普通の色鉛筆とはちょっと違った使い方が出来ます。
それは、、、、
今日は、その水彩色鉛筆についてのお話しです。
「色鉛筆」と「水彩色鉛筆」、何が違う
普通の色鉛筆は「油性」で、水には溶けません。
それに対して「水彩色鉛筆」は、水に溶ける顔料を固めて紙に巻いたものです。
普通の色鉛筆のように使えるのはもちろん、水筆や水を含ませた筆でなぞるとぼかしたり、グラデュエーションをつけたり、水彩画のような表現が出来るとても楽しい画材です。
子供にも人気
以前、私が居る店の店頭で「ステッドラー カラト」水彩色鉛筆のフェアを行いました。
お客様が自由にお使いいただけるように水彩色鉛筆、水筆、スケッチブックを並べました。
その時、店としては、仕事を退職して時間に余裕が出来た方や、趣味に絵でも描こうか、などとお考えのご年配の方を主なターゲットにしてたのですが、実際その商品に興味を持って触れてくれたのは、小さいお子様が多かったのです。
白い紙と水筆、水彩色鉛筆が並んでいると、全く抵抗なく描いてくれました。
子どもは紙に絵を描くというのは好きなのですね。
水彩色鉛筆で描いたところを水筆でなぞると、そこからまた違う世界が広がることに興味深々でした。
そしてそれを見た親御さんや、おじいちゃん、おばあちゃんがその子供さんの為に買って行かれる、ということが多かったです。
水彩色鉛筆の使い方は、主に3通りあります。
一つ目は、普通の色鉛筆と同じようにふつうに描いて色を塗る塗り方。
二つ目は、水彩色鉛筆独特の表現です。
水彩色鉛筆で描いて、描いたところを水を水筆などでなぞると、水彩画のような感じが出ます。
先に紙を濡らしておいて、その上から描くと、にじんだタッチの絵になります。
また、描いた絵の上に霧吹きで水滴を吹きかけると、違ったにじみが出て面白いです。
三つめは濡らした筆を色鉛筆の芯に触れて色を取り、そのまま紙に塗るのです。
この方法で塗ると、より水彩画の様な感じになります。
水筆の使い方
水筆の使い方はとても簡単です。
軸に水を吸い込み、筆先の湿らし具合を加減しながら、そのまま描いたところに筆を走らせます。
そうすると水彩色鉛筆が溶けて、色が少しにじみ出します。
違う色の上を描く時は、軸を握ると水がしみ出し、色のついた筆先がきれいに洗えます。
そうすることで、わざわざ水洗いバケツや筆洗が無くても済む、というとても便利な物です。
特に戸外で絵を描く時にはとても便利です。
筆の太さは細、中、太、平と有るので、お好みの物を選んでください。
価格は¥330~¥660 (税別)くらいです。
水彩色鉛筆 おすすめ
では、どんな水彩色鉛筆がいいのでしょうか。
・先ず一つ目はステッドラー カラト アクェレル水彩色鉛筆。
ステッドラーは、ドイツニュルンベルクに本拠を置く筆記具や製図用品、画材などを取り扱う歴史ある世界的なメーカーです。
製品の特長としては、芯はやや硬めで、細い線や細かいところを描くのに適しています。
水溶けが良く、滑らかで、鮮やかな発色が特色です。
色数は80色有りますが、はじめは24色か36色セットで始められるのがいいと思います。。
価格は24色セット ¥4,800 36色セット ¥7,200 です。(税別)
世界最古の筆記具メーカー
二つ目はファーバーカステル水彩色鉛筆です。
ファーバーカステルは、1761年に世界で初めて鉛筆の製造、販売を始めた世界最古のドイツの筆記具メーカ―です。
現在標準となっている鉛筆の6角の形や長さ、太さを作ったのもファーバーカステルです。
ファーバーカステルの水彩色鉛筆にはプロのアーティスト用の「アルブレヒト・デューラー水彩色鉛筆」が有りますが、今回私がおすすめするのは、
赤いパッケージの「ファーバーカステル水彩色鉛筆」です。、
水彩色鉛筆 おすすめ お子様、初心者
この製品は、折れにくく、発色が良く、滑らかさもあり、価格も丸缶の12色セットで800円(税別)から有るので、お子様や水彩色鉛筆の初心者にはおすすめの製品です。
また、丸缶の製品はコンパクトなので、戸外へ持って行きやすいです。
是非、お手軽なこの製品で水彩色鉛筆の楽しさに触れてみて下さい。
12色セット¥900 ~ 60色セット¥4,500
丸缶 12色セット¥800~ 36色セット ¥2,400
水彩色鉛筆 おすすめ 国産品
これは三菱鉛筆のユニウォーターカラーです。
安定した品質で発色が良く、水溶けがとてもいいです。
ちょっと溶けやすい感じがするくらいです。
三菱鉛筆の製品なので、わりと身近でお求めやすいと思います。
製品は,12色セット¥2,120、 24色セット¥4,240 ,36色セット¥6,360 (いずれも税別)の3つです。
以上、3つの銘柄の製品をご紹介しましたが、水彩色鉛筆は実際使ってみると、本当に楽しい画材です。
お子さんとお父さん、お母さん、またおじいちゃんやおばあちゃんとご一緒に、是非一度触れてみて下さい。
ご家族の楽しい時間が生まれるかも知れません。
終わり。
最後までお読みいただき、有難うございました。
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