輪ゴム 、歴史、サイズ、つかいみち、寿命、種類

みなさん こんにちは、文房具屋のおやじ、ノボタンです。

みなさんのお家の台所や仕事場の引き出しに「輪ゴム」有りますか?

もしかしたら茶色の輪ゴムの箱が置いてあって、その中に沢山入ってるのでは?

お店へ輪ゴムを買いに行ったら、だいたい100グラム入りの箱に入って売ってますよね。

一般的なご家庭なら、1箱買えば何年有るかな?という感じではないでしょうか。

輪ゴム、地味な文房具です。でも、お仕事の内容によっては必需品です。

今日はその輪ゴムについての話しです。

輪ゴム  その歴史 サイズいろいろ、一般的なサイズは?

「輪ゴム」国語辞典によると、”輪状のゴムバンド、物を束ねたり、包装したりするのに用いる”

って書いてあります。

輪ゴムというのは一見地味な文房具のように見えますが、使うシーンはとても沢山あり、とても働

き者で、お仕事の内容によっては無いと始まらない!という、とても大切な文房具です。

 

輪ゴムは1820年、加硫ゴムの発見者の一人として知られるイギリスのトーマス・ハンコックが、中

南米の先住民族が使っていたゴム製の袋を輪切りにすることで、靴下や服の袖を止めるのに利用で

きるのを発見したことに始まります。

 

日本では1923年(大正12年)、株式会社共和の創業者が自転車のチューブを薄く切り、輪ゴムと

して生産したのが国産第一号の輪ゴムです。(Wikipediaより)

この共和というのは輪ゴムのトップメーカーで、商品名は「オーバンド」、みなさんもきっとご存

じの、あの茶色と黄色のパッケージの輪ゴムのメーカーです。

 

輪ゴムのサイズはとても沢山有りますが、一般的なのは 16号で、普段一番使っているサイズだと思います。

 

16号は内径が38ミリ、輪ゴムを押さえて折りたたんだ時の長さが60ミリ、幅(高さ)は1、1ミリ

です。

一番小さい物は7号で、それぞれのサイズが11ミリ、17,5ミリ、1,1ミリです。

また一番大きい120号は、それぞれのサイズが305ミリ、480ミリ、21ミリ有ります。

ずいぶん大きいですね。

共和が製造するオーバンドは73サイズもあるそうです。

輪ゴムの使いみち、いろいろ

輪ゴムは物を束ねる、と言う目的のほかの使い方としては

・ビンのふたを開けるのに使う。  これはよくやりますよね。

・本の読みかけのページにクルリと輪ゴムをひっかけて、栞(しおり)代わりに。

・カラー輪ゴムで仕分けの目印にする。

・食べかけの菓子などの保存に、明け口をキュっとしばっておく。

・油のボトル、注ぎ口から垂れる油を、ボトルの途中にキッチンペーパーを巻いて輪ゴムで縛った

堤防?で垂れるのをせき止める。

・紅茶カップにティーバッグを入れ、お湯を注ぐとカップの中に落ち込んでしまうのを防ぐ為、

ティーバッグの端を輪ゴムで巻いて留めておく

・調理中の卵の転がり止めに、輪ゴムを置き、その上に卵を置く。

・ハチミツのボトルに輪ゴムを巻いておくと、蟻は輪ゴムより先に進んで行かないそうです。

 

などなど、この他にも指で輪ゴムを飛ばしたり、私も子供の頃、割りばしや針金を使って鉄砲のよ

うにしてよく遊びました。

世界には輪ゴムを使った連射銃はいっぱい有りますし、また日本には「日本ゴム銃射撃協会」とい

うゴム射撃の健全な普及に努めている団体が有り、競技会も沢山行われています。

輪ゴムの寿命、そして種類は?

共和さんによると、オーバンドは開封していない状態で約3年の消費期限だそうです。

(消費期限とは、その日まで安全に使用できる日限のこと)

でも実際は一般家庭では、もっと長持ちしているように思いますが。

輪ゴムを劣化させる原因は、窓辺や夏の車の中での高温状態が続く場所、紫外線などだそうです。

また、引っ張った状態が続くのも劣化の原因になります。

 

私個人的な感想として、輪ゴムには切れやすいのと、そうで無いしっかりしたのが有るなぁ、と

思います。

やはり、共和さんのオーバンドはいいと思います。

 

輪ゴムにも、一般的な飴色の物や、カラー輪ゴムも有ります。

また、使っても、使っても、使い終わって机の上に置くと、動物の形に戻る「アニマルラバーバ

ンド」と言うのも有ります。

カラフルなシリコン製で、耐熱性、耐冷性に優れ、長く使っても劣化しません。

2002年の夏にニューヨークで発表され、、記念すべき最初のお客様はニューヨーク近代美術館

(MoMA)だったそうです。

この商品、ご存じの方も多いのでは無いでしょうか。

 

輪ゴムの事を書いてきましたが、ゴムを初めてヨーロッパに伝えたのがコロンブスだとか。

そして、日本に初めてゴムが渡来したのはペリーからの将軍への献上品である「有線電信機」のコ

ードがはじまりだそうです。

 

ゴムの歴史を読んでいますと、大いなる世界の歴史を経て今が有る、と言う事が分ります。

今、何気なく使っている輪ゴムは、大いなる歴史の波を乗り越えて、机の引き出しの中で静かに眠

っています。

 

 こんにちは、文房具屋のおやじ ノボタンこと、山路 昇です。

 生家は和歌山市の商店街の文房具店。 そこの三男として生まれ、育ちました。
  団塊の世代です。
 
 物心がついた頃、周りは文房具に囲まれていました。

 大学を出て東京で5年間レストランの会社でサラリーマン生活を経た後、和歌山に戻り、色々な経験を経て、現在も百貨店の文具売り場で日々お客様と接しています。
 
 この46年間、文具の仕事に携わってきた知識と経験を通して見た色々な事、文具の紹介などを書き連ねて行こうと思っています。

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