MONO消しゴムとトンボ鉛筆の秘密: 勝ち虫が生んだ文具の名品たち
みなさん こんにちは、ノボタンです。
突然ですが、みなさんは『MONO』という言葉を耳にしたとき、何を思い浮かべますか?
実はこの『MONO』という言葉には、ギリシャ語の “monos ”(単一、唯一、比類なき)という語源があります。
そして、その意味を具現化したような文房具ブランドが「トンボ鉛筆」の『MONOシリーズ』です。
とても良く消えると人気の『MONO消しゴム』や、高級鉛筆『MONO100』など、多くの人が愛用している名品たち。
今日は、トンボ鉛筆の歴史や挑戦、そして『MONO』ブランドに秘められた魅力について掘り下げてみましょう!
トンボ鉛筆の歴史: 勝ち虫が象徴する前進の精神
トンボ鉛筆の歴史は1913年(大正2年)、小川春之助が東京・浅草に「小川春之助商店」を創業したことに始まります。翌1914年には最初の銘柄鉛筆『MASON』を発売し、1927年に社名を『トンボ鉛筆製造株式会社』と変更。商品マークとして“トンボ印”を採用しました。
トンボ(蜻蛉)は日本で古くから「勝ち虫」と呼ばれ、前にしか進まない性質から縁起の良いシンボルとされてきました。
このシンボルを社名にしたことで、覚えやすさと前進の精神を両立させたのです。
高級鉛筆『MONO』の誕生
1952年、高級鉛筆『MONO』が発売されました。当時の価格は30円。三菱鉛筆の『UNI』よりも6年早い登場です。
さらに1967年、創業55周年を記念して最高級鉛筆『MONO100』を発売。書き味の良さや精密な製造技術が光るこの鉛筆は、現在も多くの愛用者に支持されています。
MONO消しゴム: 消しゴム界の王者
『MONO消しゴム』が初めて世に出たのは1969年。
実はそれ以前、『MONO100』のプロモーションとして試供品として配られていました。
その評判が非常に良かったため、独立商品化されたのです。
特徴的な青・白・黒のストライプデザインは、一目でそれと分かるアイコン的存在になりました。そして何より、軽い力で紙を傷めずにきれいに消せる性能が評価され、現在も文具店や学校で幅広く使われています。
消しゴムの豆知識:
実は『MONO消しゴム』の3色デザインには深い理由があるんです。
- 青: インクを象徴。
- 白: 消しゴムそのもの。
- 黒: 鉛筆の芯。
こうした細部へのこだわりが、トンボ鉛筆の製品作りの姿勢を物語っています。
消しやすさを最大化する正しい使い方:
『MONO消しゴム』を使うとき、以下のコツを意識することで消しやすさがさらにアップします!
・正しい角度で使う
消しゴムを紙に当てるときは、45度くらいの角度で軽く力を入れるのがベストです。
・角度が鋭すぎると紙が傷つきやすく、鈍すぎると消しゴムの摩擦が弱まり、うまく消せない場合があります。
・使い始めの角を活用する
新品の消しゴムや、消しゴムの角が残っている場合は、その角を使って細かい部分を消すときれいに消せます。
・平らな面よりもピンポイントで力を集中できるので、効率的です。
・こすりすぎに注意
何度も強くこすりすぎると、紙が破れたり傷がついたりする原因になります。
『MONO消しゴム』の性能なら、軽い力でもしっかり消えるので、力を入れすぎないことが重要です。
・消しゴムの汚れを取る
使い続けると、消しゴムに黒い汚れがつくことがあります。
・この汚れを取り除かないまま使うと、逆に紙を汚してしまう可能性があります。
・汚れた場合は、いらない紙の上で消しゴムを軽く転がして綺麗にしておくと良いでしょう。
・適切な紙質を選ぶ
一部の紙(例えば、光沢のある紙や粗い表面の紙)では消しゴムの性能が十分発揮されないことがあります。一般的なノートやコピー用紙なら、『MONO消しゴム』の効果が最大化されます。
これらのコツを実践して、『MONO消しゴム』の優れた性能を存分に活かしてください!
修正テープへの挑戦
1990年代以降、文具市場ではミスを簡単に修正できる製品の需要が高まりました。
当初は修正液が主流でしたが、乾くまでの時間がかかるなどの欠点がありました。
そんな中、トンボ鉛筆は『MONO』消しゴムの成功を受けて、修正用品の分野に参入。
滑らかで軽い引き心地の修正テープを開発しました。
現在、特に人気なのが『MONO AIR』シリーズ。そのスムーズな使い心地は、一度使うと手放せません。
文具各社の修正テープ
トンボ鉛筆以外にも、各社からさまざまな修正テープが発売されています。
- プラス『WHIPER』: 滑らかさに定評あり。
- コクヨ『消しピコ』: デザイン性と機能性が魅力。
- この他にも沢山あります。
意外な一面: 化粧品製造にも挑戦
トンボ鉛筆は実は化粧品の製造にも進出しています。アイブロウペンシルやアイライナー、リップライナーといったペンシル型化粧品はもちろん、ファンデーションなども手掛けています。
鉛筆製造で培った精密な技術を応用し、化粧品メーカーからのOEM製造を受ける形で、多くの製品を世に送り出しているのです。
トンボ鉛筆の未来
2023年12月期のトンボグループ全体の連結売上高は152億3500万円と発表されましたが、文具市場における革新性と品質で、今後も成長が期待されます。
トンボ鉛筆はこれからも進化を続け、文具という文化を牽引していくことでしょう。
終わりに
『MONO』シリーズの背景やトンボ鉛筆の挑戦の歴史、いかがでしたか?
普段使っている文具にこんなにも深い物語があることを知ると、さらに愛着が湧いてきますね。
ぜひ、お気に入りのトンボ鉛筆製品を手に取って、その品質を実感してみてください!
あなたの文具ライフが、より楽しいものになりますように。
それではまた!
お読みいただき有難うございました。
おわり
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