ボールペン替え芯わからない、ボールペン替え芯互換

こんにちは、文房具屋のおやじ、 ノボタンです

お使いのボールペン、インクが無くなったらどうされていますか?

「どうせ景品や粗品でもらったものだし、わざわざ芯を買いに行くのも面倒でそのまま放ってる」と言う方。

いやいや、大切な物だから芯を交換して使います、と言われる方。

 

私が長年文具店でお客様と接していて、今でも時々驚かされるのは、2000円や3000円(本体価格)のボールペンでもインクが無くなったので捨てた!というお客様がいらっしゃる事です。

お話を伺って「替え芯が有るので、芯を交換すれば、また書けますよ」とお伝えすると、「ええ! ボールペンって芯交換出来るの?」と驚かれる方が今でもいらっしゃいます。

今回はそんなボールペンの替え芯について、私が長年店頭で接客してきて、見た事や感じた事などを書いてみます。

ボールペン替え芯わからない

メーカー純正品なら店にお持ち下さい。

たいていはお出し出来ると思います(在庫切れしていなければ)。

とは言ってもボールペンの芯の種類はものすごく沢山有るんです。

例えば、パイロットの油性ボールペンの芯だけでも11種類ほどあり、そこへ黒、赤、青、緑などの色別や極細、細、中字、太字など太さの種類が有ります。

またその他にもゲルインク、水性ボールペン、が有り、そこにメーカー別に有りますから、全てを合わせるとものすごい数になります。

お客様が「ボールペンの芯ちょうだい!」って来店されます。

どんな芯ですか?とお尋ねすると、「ノック式の。。。良くあるやつ!」。

そういうボールペンは沢山有るのですが、メーカーやペンの名前などお分かりですか?

「ええ、分からんの?」

そんなシーン、店ではちょくちょくあります。

ボールペンの替え芯、おみやげ、ノベルティ

多いのは販促品や、お土産でもらったという、観光地の名前等が記されているメーカー不明のボールペンです。

それもメーカー名がきちんと分かる場合は直ぐに対応出来るのですが、中にはあまり品質の良く無いペンも有り、うかつに芯を取り出そうとすると壊してしまいそうな物や、取り出したものの、合う物が無いかと各メーカーの芯を一生懸命探しても結局は適合する物が無く、「すみません」と言って、お帰りいただくことも、

ちょくちょく有ります。

最近特に多いのは、メーカー不明のノベルティ等で配布しているノック式のボールペンです。

それも後ろの部分にスマホやタブレットにタッチする小さいゴム?の様な物が付いたボールペンです。

以前、合う芯が無いか?と各メーカーのを探しても無かったのですが、最近ようやくぺんてるのBXM7Hの芯の後部を少しカットし、それまで入っていた芯とサイズを合わせることによって使える事が判明しましした。

このボールペン、多い日には1日に3人も持参される事が有ります。

それだけ沢山の数のボールペンが出回っている、と言う事ですね。

ボールペン替え芯互換性があるもの

ゼブラ4Cタイプの芯

ボールペンの芯はそのメーカ―の物を使うのが原則ですが、必ずしもそれを使わなくても適合する、という事も時々有ります。

例えば、”ゼブラの4C” と言う細い金属芯はゼブラシャーボなどの芯なのですが、このタイプの芯は沢山有ります。

例えば、パイロットや三菱鉛筆、プラチナ万年筆、セーラー万年筆の多機能ペンには、この4メーカーの芯がほとんど使えます。

また海外のクロスやパーカー、ロットリングの多機能ペンにも書き味の微妙な違いや、色あいに拘らなければ国産の、このタイプの芯が使えますし、国産の芯の方が価格も安いです。

但し、ゼブラ、シャチハタの芯は径が太いので一旦差し込むとその軸が広がってしまい、この他の国産のメーカーの芯を差し込むとス~っと抜けたり、スカスカになってしまうので絶対に使ってはいけません。

また、各メーカーそれぞれの書き味、色あいや価格も違うので、きちんと確認をして使用するようにしてください。

パーカータイプ(G2タイプ)

販促品や七宝焼きを施している物、木軸の物などメーカー不明のボールペンには、いわゆるパーカータイプ(G2タイプ)芯が使える事が良くあります。

これらはパーカー芯が使えますが、パーカーの芯は1本税込990円しますので、これと互換性のある三菱ジェットストリームのSXR600(税込660円)、プラチナ万年筆のBSP400も使えるので、経済的でおすすめです。

クロスタイプ

また、クロス芯と同じ形の芯を使ったボールペンもとても多いです。

クロス芯は税込990円ですが、これも互換性のある三菱鉛筆のSK8(税込275円)が使えます。

オートC305

オートの水性ボールペンの芯、C-305(税込330円)が使えるメーカー不明のペンもよく持って来られます。

この芯は書き味がとても滑らかで、好評です。

「次回来られる時は、これをお持ち下さい」と、芯が入っていた袋を必ずお渡ししています。

お客様も、「ああ、ここに来て良かった」と喜んでいただく事が多いです。

廃番品

 モンブランの芯など

今では廃番になってるモンブランボールペンの芯を求めて来られるお客様も少なからずいらっしゃいます。

そのボールペンは今から50~60年前に製造されていたスライドレバー式ボールペンの芯で、今は廃番になっている為、そのままでは使えません。

ただ、現行の芯のお尻の部分に専用のアダプターを付ければ使えるのですが、そのアダプター、商品として販売していません。

私が勤務している店では以前在庫が有ったのですが、今は残念ながら有りません。

お店によって在庫が有るかも知れませんが、もし見つかればそれはラッキー、貴重品です。

その他

また、たまにボールペン本体口金の先端部分が細く現行の芯が入らない、とても古いボールペンを持参されるお客様もいらっしゃいます。

この芯は残念ながら、今はもう無いので使えません。

ボールペンの替え芯は文具店泣かせという面も有りますが、「ネットで調べても分からない!」とお困りの時など、文具店に来ていただいてお客様と接してこそ、お役に立てる事があります。

また、芯以外の商品をお買い上げのお客様も沢山いらっしゃいます。

これからも、お客様のお役にたてるよう顔晴って行きたいと思っています。

終わり

最後までお読みいただき、有難うございました。

 

 

 

 

 こんにちは、文房具屋のおやじ ノボタンこと、山路 昇です。

 生家は和歌山市の商店街の文房具店。 そこの三男として生まれ、育ちました。
  団塊の世代です。
 
 物心がついた頃、周りは文房具に囲まれていました。

 大学を出て東京で5年間レストランの会社でサラリーマン生活を経た後、和歌山に戻り、色々な経験を経て、現在も百貨店の文具売り場で日々お客様と接しています。
 
 この46年間、文具の仕事に携わってきた知識と経験を通して見た色々な事、文具の紹介などを書き連ねて行こうと思っています。

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