パーカーってどんな会社!?
みなさん こんにちは、文具屋のおやじ、ノボタンです。
高級感があり、知的で、長く使える――
そんなイメージを持つ筆記具ブランドが「パーカー」です。
パーカーは、世界中で多くの人に愛されてきた老舗筆記具メーカーですが、
実は映画『007』シリーズでも、さりげなく登場してきたことで知られています。
本記事では、映画に登場したエピソードをひとつの切り口にしながら、
筆記具メーカーとしてのパーカーの歴史と魅力を、文具屋の視点でご紹介します。
パーカーと映画『007』
なぜボンドの道具に選ばれたのか
映画『007』シリーズでは、ジェームス・ボンドが身につける道具にも、一流品だけが選ばれてきました。
時計、車、酒、そして筆記具――
それらはすべて、ボンドの人物像を形づくる重要な要素です。
その中で、ボールペンや万年筆として登場してきたのが「パーカー」でした。
派手すぎず、しかし確かな品質を持つ。
パーカーの持つそんなイメージは、洗練された007の世界観と自然に重なります。
パーカージョッター
映画に登場した名作ボールペン
映画『ゴールデンアイ』では、パーカージョッターをベースにした“仕掛け付きボールペン”が登場します。
ジョッターは1954年に発売された、パーカー初のボールペン。
シンプルで完成度の高いデザインは、70年近く経った今も色あせることなく、
現在も継続して販売されているロングセラーモデルです。
また、内部に使われている「G2タイプ」のリフィルは、
現在では世界中で使われるボールペン芯のスタンダードとなっています。
この点から見ても、ジョッターは単なる映画小道具ではなく、
世界的に評価された実用品であることが分かります。
パーカー51とソネット
パーカーを代表する万年筆
万年筆では、『ゴールドフィンガー』にパーカー51、
『カジノ・ロワイヤル』ではパーカー・ソネットが登場します。
パーカー51は1941年に発売されました。
フーデッドニブ(ペン先が覆われた構造)という革新的なデザインにより、
「宇宙から来たペン」と称され、瞬く間に世界的な人気を博します。
インクの乾燥を防ぎ、安定した書き味を実現したこの構造は、
万年筆初心者にも扱いやすい設計でした。
作家アーネスト・ヘミングウェイが愛用していたことでも知られ、
「世界で最も愛された万年筆」と呼ばれた名作です。
一方、パーカー・ソネットは、現在のパーカーを代表するシリーズ。
手にしたときのバランスの良さ、品のあるデザインは、
ビジネスシーンから贈答用まで幅広く支持されています。
パーカーはアメリカの会社?イギリスの会社?
パーカーは、創業者ジョージ・サッフォード・パーカーにより
アメリカで誕生した筆記具メーカーです。
しかし1960年代に創業家が経営から退き、
1962年にはイギリスで「ロイヤルワラント(王室御用達)」の認定を受けます。
その後、1987年にイギリス資本が入ったことで、
パーカーは名実ともにイギリスの高級筆記具ブランドとなりました。
現在のパーカーは、
「女王陛下の007」 とも呼ばれる映画シリーズと価値観を共有する、
英国を代表するブランドなのです。
まとめ
パーカーが選ばれ続ける理由
パーカーは、流行を追うのではなく、
品質と完成度を追求してきた筆記具メーカーです。
映画『007』に登場したのは偶然ではなく、
その思想と世界観が作品にふさわしかったからでしょう。
静かに、確実に、長く使える一本。
それこそが、パーカーというブランドの本質だと私は思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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