万年筆好きが「最後に行きつく」ペリカン。その理由とは?

みなさんこんにちは、文具屋のおやじ、ノボタンです。

これまで色んな万年筆を試してきた方も、もしかすると今こんな思いを抱えていませんか?

「そろそろ“本物の一本”が欲しい」
「長く使える、一生モノの万年筆ってあるのかな…」

そんな“万年筆好きが最後に行きつく”と言われるブランド、それが ペリカン です。

ドイツの老舗ブランドとして長い歴史を誇りながらも、常に書く人の手に寄り添うそのクオリティ。
重厚感あるデザイン、滑らかな書き心地、そしてあのピストン吸入式の構造――
すべてが「使うよろこび」を教えてくれる万年筆。

今回はそんなペリカンの魅力を、歴史と代表モデルを交えてじっくりご紹介していきます。


万年筆選びに迷われている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。


ペリカンの歴史 ー 伝統と革新の物語

ペリカンは、1838年にドイツのハノーバーで創業しました。

元々は高品質なインクを製造する伝統あるメーカーでした。

当時、筆記具として主流だったのは付けペンでした。

そして19世紀になると、付けペンでは無く、インクを内部に保持できる万年筆が登場します。

しかし、当時の万年筆のインクの吸入方式はスポイト式レバー式というもので、インク漏れや、詰まりやすいという欠点がありました。

そこでペリカンは、より実用的で信頼性の高い万年筆をつくるための研究を重ねます。

ペリカンが万年筆市場に本格参入したのは1929年のこと。

それまでの常識を覆す画期的な作動式ピストン吸入機構を開発しました。

この画期的な技術により、インクの吸入が簡単で、大容量かつ安定した筆記が可能になりました。

そしてそれはペリカンが万年筆の分野で世界的な評価を得るようになるのです。

スーベレーンはクラシックなストライプ柄のボディと高級感のあるデザインで、一躍ブランドを代表するモデルとなりました。


ペリカン万年筆の特徴と魅力

ペリカンの万年筆が多くの人に愛される理由は、その独自の特徴にあります。

1. 滑らかな書き心地

ペリカンの万年筆は、書き心地の滑らかさが際立っています。

ペン先(ニブ)には、18金や14金が使用され、職人の手で一つ一つ調整されています。これにより、紙の上をスムーズに滑るような書き心地を実現しています。

2. ピストン吸入式インクシステム

ペリカンの万年筆の最大の特徴の一つが、ピストン吸入式インクシステムです。

これは、カートリッジ式ではなく、ペンの内部にインクを直接吸入する仕組みで、たっぷりとインクを貯めることができ、長時間の筆記が可能です。

3. 高級感のあるデザイン

ペリカンの万年筆は、美しいストライプ柄のデザインが特徴です。

これは「スーベレーン」シリーズに代表されるデザインで、ペリカンならではのクラシックで洗練された雰囲気を持っています。

また、キャップ部分にはペリカンのロゴが刻まれており、一目でペリカンの万年筆だと分かる高級感があります。

4. 豊富なサイズ展開

ペリカンの万年筆は、さまざまなサイズ展開がされており、手の大きさや筆記の好みに応じて選ぶことができます。

たとえば、「スーベレーン」シリーズには、M1000、M800、M600、M400、M300といったサイズがあり、筆圧や持ちやすさに合わせて選ぶことができます。


代表的なペリカン万年筆

ここで、特に人気のあるペリカンの万年筆をいくつか紹介します。

1. スーベレーン M1000

ペリカンのフラッグシップモデルです。

ペリカン万年筆の中でも最も大きく、最も重量感のあるモデルです。

最大サイズの18金ニブを採用し、圧倒的にしなやかで、最高の書き心地と存在感を誇ります。

紙の上を滑るように書けると評価されるほどの滑らかさです。

最高級の万年筆を持ちたい!一生ものの万年筆を!、と言う方にお薦めします。

2. スーベレーン M800

「迷ったらこの1本」とも言える人気モデルが スーベレーンM800 です。

M1000よりも少しコンパクトで、重すぎず、軽すぎず、日常使いから大切な手紙まで

ペン先は18金で、柔らかくしなやかな書き味を楽しめます。

まさにペリカンらしさが詰まった ”王道モデル” です。

3. クラシック M200

比較的手頃な価格で、初心者にも人気のモデルです。

金ペンではなくスチールペン先ですが、ペリカンらしい滑らかな書き心地を楽しめます。

4. トレド M900

絵柄は中性スペイン・トレドの装飾技法に由来し、1本1本が職人の手による彫刻で仕上げられており、全てが唯一無二の装飾を施す芸術的なモデルです。

基本的な構造はM800と同じ(18金ペン、サイズ感、ピストン吸入式)ですが職人が手彫りで仕上げるため、年間の生産数が限られています。

万年筆を単なる筆記具では無く、芸術品として楽しみたい、特別な記念や贈り物にふさわしい一本を探している、そんな方にお薦めです。

ペリカンの万年筆は、書くことを豊かにしてくれる

ペリカンの万年筆には、単なる筆記具を超えた「使う喜び」「持つ誇り」があります。
毎日のメモや手紙、日記、仕事のメモ書き――そんな何気ない時間に、ふっと特別な気持ちが宿る。
それが、ペリカンというブランドの魅力だと思います。

「いつかは…」と思っていた方も、ぜひこの機会に一度手にとってみてください。
万年筆がぐっと身近で、自分だけの相棒のように感じられるはずです。


おわりに

ペリカンの万年筆は、歴史と革新が融合した名品です。
この記事を読んで、「ペリカンの万年筆を使ってみたい!」と思っていただけたら嬉しいです。

ペリカンの人気モデル「M800」をもう一度チェックしたい方はこちらからどうぞ!


 

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文具屋のおやじ ノボタン
和歌山生まれ、文具業界47年。文具の楽しさや、役立つ情報や知識をお届けする「楽しい文具BOX」を運営中。百貨店文具売り場で日々お客様と接し、万年筆や祝儀袋、その他のお悩み相談もお任せ!
竹内まりやさん、ヘンリー・マンシーニの映画音楽が好きです。

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