おすすめの筆ぺん、クレタケ、ぺんてる、あかしや、発明はセーラー万年筆

こんにちは、文房具屋のおやじ、ノボタンです

年賀状は筆ペンで!、と言う方もいらっしゃいますが、ふだん筆ペンを使う機会が多いのは、祝儀袋に名前を書く時ではないでしょうか。

祝儀袋にボールペンで名前を書くことはまず有りません。

そんな時、筆ペンで綺麗に書けたら!って思いますよね。

また今、写経をする人が大変多く、筆ペンを使う方が多いです。

今日はそんな方に使いやすい、おすすめの筆ペンをご紹介します。

クレタケの筆ペン

クレタケ、名前はご存じの方も多いと思います。

このクレタケ、私の長い文房具屋の人生の中で、大分以前 ”ゴチク?”と言われるお客様がわりといらっしゃいました。

最初? ”ゴチク?” って何?。

確かに、呉竹 ”ゴチク”って読めますね。

今はそう言うお客様はいらっしゃいませんが。

そのクレタケ、初期の物から改良に改良を重ね、” 筆ペン” として初めて商業的な成功を収めたのが呉竹精昇堂、現在の呉竹です。

呉竹は1902年に奈良の伝統産業である墨造りを始めた会社で、1973年に ”くれ竹筆ぺん” を発売しました。

墨と言えば顔料。そんな事から、クレタケの筆ペンに水性顔料を使っている製品が多いのかもです。

クレタケ筆ペンの愛用者はとても多く、私が仕事をしている店では最も指名買いが多いのもクレタケの筆ペンです。

その中でも断トツに売れているのが ”携帯筆ペン硬筆14号 ”で、その次に売れているのもクレタケの ” 筆ごこち”です。

どちらも筆ペンと言うよりサインペンのような感じで、毛筆タイプが苦手な方には人気ナンバーワンの商品です。

「万年毛筆」は高級品!

クレタケ筆ペンは種類がとても多く、2200円以上の商品は ”万年毛筆” という名前でその名の通り万年筆のような形をしています。

価格は2200円から55000円までと種類は多く、5500円以上の商品は筆を専門に作っている会社ならでは、と言うところでしょうか、穂先にはイタチの毛を使ったり、また奈良の会社らしく鹿の角を軸に使った珍しい商品も有ります。

こういう商品はご自身が使うと言う方もちろんいらっしゃいますが、贈り物によく買って行かれる商品です。

上着の内ポケットからさり気なく万年毛筆を取り出し、さらさらと名前を書く!、何とも言えず格好いいですね。

人気のぺんてる筆

ぺんてるは1970年にナイロン毛を使った筆ペンを開発しています。

そのぺんてるが出している ” ぺんてる筆 ” これも安定した人気が有ります。

ぺんてる筆が発売されたのは1976年。ナイロンの穂先を使用していますが、毛筆の書き心地で人気の商品で、リピーターが多いです。

太字、和紙用、筆に不慣れな方向きに ”つみ穂” すき穂、極細、などバリエーションも豊富です。(価格は550円~1100円)

ぺんてる筆は ”サインペン” のようなのでは無く、”やっぱり筆のような書き心地の物が欲しい” という方におすすめです。

水性染料インクを採用しています。

あかしやの筆ペン

あかしやの創業は300年以上前、日本の筆の発祥の地である奈良に生まれた大変歴史有る会社です。

あかしやの筆ペンでは、何と言っても ” 新毛筆 ” が一押しです。

長年培ってきた筆作りの技術を生かし、本物の毛筆にも負けないとても書き味の良い筆ペンで、圧倒的にリピーターが多い筆ペンです。

トメ、ハネ、ハライが美しく表現出来ます。

これはおすすめです。

通常の黒色、うす墨、朱色、が有り、これらは発色の良い水性染料インクを採用しており、価格も330円とお求めやすい価格です

また、極細毛筆「彩」は本格的な毛筆タッチの筆ペンで、写経におすすめです。

写経の小さくて、キリッとした漢字を書くには最適な筆ペンです。

インクは水性顔料インクを採用しており、色あせしません。

『ふでぺん』を発明したのはセーラー万年筆!!

筆ペン、発明したのは意外にも(?)セーラー万年筆なのです。

発売は1972年、当時の価格で100円。 300万本を売る大ヒットになったそうです。

セーラーの筆ペンも種類はわりと沢山有り、”涼風花ふで和み”(税込¥165) は人気商品です。

そして他社には無い商品として、” ふでDEまんねん”(税込¥1,650)と言う、万年筆なのにペン先を紙に当てる角度を変えることにより筆文字が書けると言う、万年筆メーカーならではの商品も有り、これは知る人ぞ知るロングセラーの商品で、なかなかいいです。

ゼブラの筆ペン

ゼブラと言えば ”シャーボ” や油性マーカー ”マッキ―” 、またボールペン ”サラサ” が大人気ですが、筆ペンも毛筆が苦手な方にも好評の筆サイン(税込¥165~¥275)や硬筆や軟筆、また太、細両用(税込550円)、毛筆+硬筆(税込¥550)など良い商品も多く、しっかりファンをつかんでいます。

筆ペンの発売は1975年です。

パイロットの筆ペン

総合筆記具メーカーであるパイロットですが、筆ペンでは後発メーカーです。

” 新毛筆 ”と言うシリーズを出していますが、特に最近力を入れているのは ” 瞬筆(しゅんぴつ)”。

書いた後、” 1秒で乾くと言う” 速乾インク を採用しています。

確かに書いた後直ぐに乾き、こすっても手が汚れたり、かすれたりしません。

これはなかなかいいです。

パイロット、よく頑張ってます。

この速乾インクはぺんてる、クレタケも発売しており、各社我が社の製品こそ一番!と、しのぎを削っています。

 

筆ペン、これは種類が大変多く、それぞれお使いになる方の好みも有りますので、”これが絶対いいです!」とはなかなか言いにくいのですが、いくつか挙げてみました。

終わり

最後までお読みいただき、有難うございました。

 こんにちは、文房具屋のおやじ ノボタンこと、山路 昇です。

 生家は和歌山市の商店街の文房具店。 そこの三男として生まれ、育ちました。
  団塊の世代です。
 
 物心がついた頃、周りは文房具に囲まれていました。

 大学を出て東京で5年間レストランの会社でサラリーマン生活を経た後、和歌山に戻り、色々な経験を経て、現在も百貨店の文具売り場で日々お客様と接しています。
 
 この46年間、文具の仕事に携わってきた知識と経験を通して見た色々な事、文具の紹介などを書き連ねて行こうと思っています。

詳しいプロフィールはこちら

*当ブログはアフィリエイト広告 (Amazonアソシエイトを含む)を掲載しています。

ノボタンをフォローする
画材・書道用品
ノボタンをフォローする
楽しい文具BOX

コメント

タイトルとURLをコピーしました