みなさん、こんにちは、文具屋のおやじ、ノボタンです。
みなさん『文具』とか『文房具』って何でしょうか?
「ええっ、文具って、文房具を省略した言い方で、同じ物じゃ無いの? 違うの?」と言う声が聞こえてきそうですね。
厳密に言うと、『文房具』と『文具』は微妙に違うのです。
『 文房四宝 』って
『文房四宝』って、聞いた事ありますか?
これは中国から来た言葉で、古来文人が読書や書き物をする部屋の事を『文房』と呼び、そこで使う【筆】、【紙】、【硯】、【墨】の事を文房四宝と呼びました。
つまり、『文房具』というのは書くための道具、『筆記具』の事をさします。
書道をされている方や、小学校や中学校で習字の授業で筆、半紙、硯、墨・墨液を使った方は多いと思いますが、その道具が『文房具』です。
筆、墨、鉛筆、ボールペン、シャープペン、万年筆、マーカー、ノート、定規など、物を書くのに必要な物ですね。
『 文具 』とは
それに対して『文具』はペン、ノート、など書く物の他に、ステープラー、ファイル、事務用品など『文房具』を含んだ広範囲な道具、総称なのです。
また現在では『デジタル文具』と言われるようなタブレット、デジタルノート、タッチペンなど、他にも昔には無かった沢山の新しい物がドンドン登場し、『文具』の中身も時代の移り変わりと共に広くなっています。
そこがまた『文具』の楽しさなのですね
【楽しい文具BOX】
私はこのサイト【 楽しい文具BOX 】で色々な『文具』について、記事を書いてきました。
万年筆、ボールペン、シャープペン、鉛筆、筆ペン、ボールペンの替え芯、また輪ゴム、下敷き、鉛筆削り、ルーペ、ハンコなどの事務用品、水彩色鉛筆、地球儀、ノート、和紙など。
文具と言うのは身近に有り、様々な物が有ります。
そして、文具について記事を書いてきましたが、多くの方に読まれた記事、またあまり読まれなかった記事も有ります。
例えば『水彩色鉛筆 』は、とても素敵な表現が出来ますし、子供さんから大人までどなたでも簡単に使える素晴らしい物なのですが、その良さを十分伝えられなかった為か、この記事はあまり読まれていませんでした。
『水彩色鉛筆』については今後改めて、ご紹介して行きたいと思っています。
それに対して、わりと多くの方に読んでいただいてたのは万年筆関連の記事です。
今、『インク』がとてもブームになっています。
『インク沼にはまる』だとか、『文具女子』ならぬ『インク女子』と言う言葉も生まれ、店頭にはものすごく沢山のインクが並べられています。
この1年の間にもどんどん新製品が登場し、テレビや雑誌でも取り上げられる事が多くなってきました。
私自身今まで46年間、文具の販売の仕事に携わってきていますが、驚くのは今までインクには全く関係が無かった文具のメーカーが、”今のブームに乗り遅れまい!” とばかり参入してきている事です。
そして、こういうインクは万年筆だけに使うのではなく、付けペンやガラスペンに付けて簡単に使うことが出来ます。
中にはラメが入っていて万年筆には絶対に使ってはいけないインクも有りますが、様々なカラーのインクは万年筆で書く楽しさを倍増させているのも事実です。
万年筆を使う楽しさ
今のインクブームは、万年筆を使う楽しさを倍増させたと思います。
従来、黒、藍色、青くらいしかなかった時代から、今は物凄い数のインクが登場しています。
万年筆によって入れるインクを変えたり、またその日の気分や季節によって変えたり、今は色々な楽しみ方が出来るようになりました。
こういう「インクブーム」が万年筆を使ってみたい、と思う人を増やしたことに繋がっているのかも知れません
万年筆を使いたいと思ってるのだけど、どんなのを選べばいいか分からない。
ペン習字に使う万年筆、お薦めは?
しばらく使わなかった万年筆、久しぶりに取り出して書こうと思ったらインクが出ない。
万年筆使ってたら、首のところからインクがにじみ出て、指に付いたけど、これって故障?どうしたらいいの?
など、そんなことへの答えを書いた記事がよく読まれています。
万年筆は本当に色々な物が有ります。
価格もとても幅広く有ります。
万年筆にはストーリーがある
私のように長く店頭で万年筆の販売をしていますと、万年筆にまつわるストーリーをお客様から聞く事がよくあります。
「お爺ちゃんが使っていた万年筆が引き出しから出てきたのだけど、これ書けますか?」と言って来られ、見せていただくと40年くらい前に店頭で販売していた物で、私自身懐かしく思う物だったり、50年程前の物でもペン先やパーツに故障が無いので、洗浄して、簡単な手入れをすると書けるようになって、とても喜んでいただく事があります。
こういう筆記具は他にはあまり有りません。
買う時に何万円もして高価だと思われても、万年筆は使うほどに馴染んできて、とても書き易くなってきます。
大切に使えば30年、40年、50年とずっと使う事が出来ます。故障すれば修理も出来ます。
そういう事を考えると、少し高価な万年筆であっても決して高い買い物では無いと思います。
万年筆を使った事が無い方も、是非一度使ってみてはいかがでしょうか?
文具には、今までご紹介してこなかった物がまだまだまだ沢山あります。
これからも、色々な物をどんどんご紹介して、文具の楽しさを皆さんにお伝えして行きたい、と思っています。
これからも、文具ブログ『楽しい文具BOX』をお楽しみに
おわり
最後までお読みいただき有難うございました。
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