おすすめ消しゴム、消しゴム愛好家必見!、トリビア

みなさん、こんにちは、文具屋のおやじ ノボタンです。

今日は消しゴムの話しです。

みなさんの机の上や引き出しを開けると、消しゴムは何個くらい入ってますか?

最近買った物や、ずっと昔から使って小さくなった物、長く使って無くて「これ、未だ消えるかなぁ?」って思うような物も有るかも知れませんね。

ただ、「消しゴム」とは言っても、今の消しゴムの材料は「ゴム」では無く、より消えやすい「プラスチック(ポリマー)」で出来ている物がほとんどで、「字消し」と呼ぶのが正しいでしょうね。

消しゴムは、小学校入学時に揃える文房具として、鉛筆と一緒に必ず揃えますよね。

普段お仕事で、ボールペンや万年筆をお使いの方には消しゴムというのは不要かも知れませんが、消しゴムって本当に様々な物があり、今もどんどん新製品が発売されていますし、長い人気を保っている商品も沢山有ります。

今日はそんな「消しゴム」の話しです。

消しゴムっていつ頃出来た?

消しゴムの起源は1770年、酸素の発明で有名なイギリスの科学者プリーストリーさんが、天然のゴムが鉛筆の文字を消せることを発見しました。

鉛筆が発明されて200年くらい後のことです。

それまではパンや小麦粉をこねた物を使っていたようです。

そして消しゴムが発明されてからは、原料にゴムの木から取れる天然ゴムを使用していましたが、それが合成ゴムに変わり、今ではほとんどの消しゴム・字消しはプラスチック(ポリマー)を使用しています。

日本に消しゴムが入って来たのは

日本に入って来たのは明治になってから。

義務教育が実施され、鉛筆や消しゴムが沢山必要になり、文具の輸入が高まってきていました。

国産第一号の消しゴムが出来たのは1927年(昭和2年)のことです。

そして1959年、シードが原料を天然ゴムから塩化ビニールに変え、プラスチック字消しが誕生しました。

消しゴムって何故消えるの?

そもそも、消しゴムって何故消えるのでしょう?

消す方法は2つです。

1つ目

一般的な消しゴム(字消し)

ゴムやプラスチックが、紙の表面に付いている(紙に書かれている)鉛筆の粉末を吸収し、それを取り除くことで線を消します。

プラスチック字消しの成分は柔らかく、鉛筆の炭素や他の物質を紙の表面から削り取り、消しカスや書かれたインキを吸収して消去します。

二つ目は

「砂消し」と呼ばれる「消しゴム」

これは鉛筆で書いた物も消せますが、印刷されたインクを消す物で、「消す」というよりも紙の表面を削り取って、紙自体インクを消す物です。ただ、紙に吸い込まれたインクなどは消えません。

 

そして一般的な「砂消し」よりも高性能な字消しに、「ペンテルハイパーイレーザー」が有ります。

これは光沢紙に印刷されたインクやボールペン、紙にそれほどインクが染み込んでいないインクを

消すことが出来ます。

消しゴムの色々な使い方

1,ふつうに文字などを消す

2,消しゴムで絵を描く?

例えば、鉛筆で塗りつぶした建物の窓や他の箇所を消しゴムで消して行くと、面白い「絵」にな

ります。

消すための文房具で描く。 いつもと反対の事をしてみましょう。

3,消しゴムを彫刻する

色々な形の消しゴムは沢山有りますが、彫刻刀などで削って、自分だけのオリジナルの作品を

作ると面白いですよ。

4,ハンコを作る

ハンコを掘るための消しゴムが販売されています。

シードやヒノデワシの「消しゴムハンコ」です。

大きさも色々有ります。

消しゴムおすすめ

・トンボMONO消しゴム

元々は、トンボ鉛筆モノのおまけ?でしたが、とても良く消えると大好評で、独立した商品になりました。

1969年の発売以来安定した人気が有り、とても良く消えますし、ファンもとても多いです。

私がいる店のスタッフみんなで色々な字消しの消え具合をテストした結果、このトンボMONO消しゴムが一番でした。

価格は77円~396円(税込)

・コクヨリサーレ
 2012年発売。
 軽い力で消しやすい、と小学生にとても人気が有ります。
 消しゴムの消えやすさのテストでも一番良く消える、という高い評価が多いです。
 リサーレとは「消しゴム」の英語「ERASER」を逆を逆に読んだもの。
  しっかり消せるノーマルタイプ、軽い力で消せるプレミアムタイプが有り、 プレミアムタイプ
 は全7色あります。
  価格は159円(税込)


プラス字消し エアインハード

この字消しは、硬い鉛筆(H~9H)で書いた字を消すことに特化した字消しで、いつも角で消すような感じの字消しです。

根強い人気が有る商品です。

ER-100H   価格は110円(税込)

・シード レーダー
  字消しで忘れてはならないのが、
  このシード レーダー(Radar)
      恐らく誰もが一度は見た事がある青いケースのプラスチック字消しです。
  シードは昭和30年代、日本で最初にプラスチック字消しを発売しました。
  そして昭和43年に「Radar」字消しを発売しました。
  この青いケースのシリーズは、SR-70からSR-12000まで8種あります。
   価格77円~13200円(税込)


そして、特に人気が有るのは
「神宮御山杉レーダー」
これは伊勢神宮境内の樹齢300年以上の銘木を、字消しのカバーに使った字消しです。
何かご利益が有りそうな?、そんな字消しで、私がいる店でも贈り物によく買っていただいてます。
特に受験生への贈り物として、とても人気が有ります。

その他のユニークな字消し

・コクヨカドケシ
 カドが沢山付いていて、細かい部分もラクラク消せる字消しです。
 そのカド、何と28個もあり、新しい字消しのカドで消す快感を何度も体験できる、という優れ
 モノです。
 「グッドデザイン賞」など数々のデザイン賞も受賞し、ニューヨーク現代美術館(MoMA)の
 ミュージアムショップでも販売されています。

ここ最近、この他にもユニークな消しゴム(字消し)がドンドン発売されています。
・サクラクレパス 「アーチ」
  コシがあって折れにくい
  軽い力で良く消える
  消しクズがまとまる 、など好評です

・クツワ「磁ケシ」
  鉄粉が入った字消しで、消しクズがケースの底に内蔵されている磁石にくっつき、
  消しクズを瞬時に集められる、というユニークな消しゴムです


・プラス 「エアイン富士山消しゴム」
 色が違う2層構造で出来ていて、消していくと本体が山形になり、雪化粧した富士山が現れる
 いう、とてもユニークな消しゴムです。
 自分だけの富士山を楽しみながら作れます。


・ショーワノート 「ジャポニカ学習帳 消しゴム」
  スリーブに「ジャポニカ学習帳」をデザインしています。
  消しゴム本体に学習帳の罫線が入っているのが、とても面白いです。
  「さんすう」「こくご」「さくぶんちょう」「かんじれんしゅうちょう」「さくぶんちょう」
   の5種類があります。
この他にも色々な消しゴム(字消し)があります
・ヒノデワシ 「まとまるくん」
 消しカスをまとめる、という先駆者(?)的な商品です。
 この消しゴム、とても良く消えますし、名前の通り、消しカスがまとまるので
 消しクズの処理が簡単です。
 発売は1986年、ロングセラー商品です。

その他にも
ペン型消しゴム、香り付き消しゴム、キャラクター付き消しゴム、パズル消しゴム、動物や
建造物の形をした消しゴムなど、ものすごく沢山有ります。
海外のメーカー製品も。
消しゴムって、ほんとに楽しいですね。
   終わり。
   最後までお読みいただき、有難うございます。

 こんにちは、文房具屋のおやじ ノボタンこと、山路 昇です。

 生家は和歌山市の商店街の文房具店。 そこの三男として生まれ、育ちました。
  団塊の世代です。
 
 物心がついた頃、周りは文房具に囲まれていました。

 大学を出て東京で5年間レストランの会社でサラリーマン生活を経た後、和歌山に戻り、色々な経験を経て、現在も百貨店の文具売り場で日々お客様と接しています。
 
 この46年間、文具の仕事に携わってきた知識と経験を通して見た色々な事、文具の紹介などを書き連ねて行こうと思っています。

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