【ムーンリバー】【ひまわり】 作曲者ヘンリー・マンシーニ 愛用の万年筆は?

こんにちは、文具屋のおやじ、ノボタンです。

ヘンリー・マンシーニ、 今、この名前をご存じの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

若い方はご存じで無いかも知れませんね。

1961年の映画「ティファニーで朝食を」や、1970年の映画「ひまわり」の音楽を担当した1924 年生まれのアメリカの作曲家・編曲家です。

「オードリー・ヘップバーン」の代表作であるエレガントなラブストーリー、映画「ティファニーで朝食を」、その音楽を担当した、名曲「「ムーンリバー」の作曲者です。

そのヘンリー・マンシーニさんが愛用した万年筆は?

今日はそのお話しです。

映画 ティファニーで朝食を

映画は、うすもや漂う早朝のニューヨーク5番街、高級宝飾品店「ティファニー」の前にイエローキャブがやって来るところから始まります。

その車から黒いロングドレス、大きな黒いサングラスをかけたホリー(オードリー・ヘプバーン)が降り立ち、ティファニーのショーウィンドーの前に歩いて行きます。

ニューヨークのアパートで、名前のない猫と自由に暮らしているホリー。

そんな彼女のお気に入りは、まだ人気のない早朝、パンとコーヒーを片手にティファニーのショーウィンドウを眺めながら、ここで朝食をとる事でした。

「ティファニーで朝食を」この映画のオープニングシーン、そしてここで流れる曲が「ムーンリバー」です。

何と素敵なオープニングでしょう。

今も瞼にくっきりと浮かんでくるシーンです。

 

未だご覧になっていられない方は、ぜひご覧ください。

私の一おすすめの映画です。

映画 ひまわり

「ソフィア・ローレン」と「マルチェロ・マストロヤンニ」主演のこの映画、最近何度も再上映されたので、御覧になった方が多いかも知れません。

恋に落ち、結ばれた二人を戦争が引き離し、終戦後 何年も戻って来ない夫を探しに言葉も通じない遠い異国の地に旅に出る。

そしてようやく見つけた先で見たものは、、、

ウクライナの地に一面に咲くひまわりの花、そしてそこに流れる感動的なテーマ曲!!

涙なしでは見れない切ない映画でした。

この映画も是非ご覧になって下さい、感動の名作です。(これもレンタルDVD出ています)

 

この映画の音楽を担当したのも「ヘンリー・マンシーニさん」です。

この曲は「ティファニーで朝食を」や、「ピーターガン」などとは全く違い、映画「ゴッドファーザー」の音楽を担当した「ニーノ・ロータ」のような、彼がイタリア系のアメリカ人だと感じさせる、そんな趣を感じさせる名曲です。


ヘンリー・マンシーニさんは、この二つの映画の他にも、ピーターガン、シャレード、刑事コロンボ、酒とバラの日々、ピンクパンサー、など多数の作曲、編曲を担当し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞に輝いた映画音楽界の巨匠です。

へンリー・マンシーニさん 愛用の万年筆は

その、ヘンリー・マンシーニさんは「パーカ―51万年筆」を愛用していたと言われています。

それは、ヘンリー・マンシーニさんがパーカーのスポンサーをやっていた、と言うのも関係ありそうなのです。

 

「パーカー51万年筆」は1941年に発売されました。

そして、その革新的なデザインから、「宇宙から来たペン」と称され、瞬く間に人気のペンになりました。

後にファッション・アカデミーアワード デザイン賞を受賞します。

このパーカー51万年筆の最大の特長はペン先のデザインでした。

一般的な万年筆は、首軸からペン先がむき出し(?)になっています。

しかし、このパーカー51はフーデットニブというように、ペン先がほとんど隠れてて、ペン先だけが先端に出ているのです。

この特徴は、ペン先からのインクの乾燥を防止すること、そしてペン先を保護する役割を持っていました。

そしてこの形態により、一定のしなりを持ちながらもペン先が安定しているので、万年筆に慣れていない初心者にも抵抗なく使うことが出来ると思います。

小説「老人と海」や「武器よさらば」の作者 アーネスト・ヘミングウェイも愛用していたという、この万年筆、「世界で最も愛されたペン」と謂われた傑作ですが、1978年に製造終了になります。

 

パーカーの歴史

PARKER パーカーは、ジョージ・サッフォード・パーカーによってアメリカで創業されました。

彼はもともと電信技士でしたが、自身でインク漏れを改良した万年筆を作り、1888年に会社を設立、翌年には販売を開始します。

そして1921年に、パーカーの代名詞となっている「デュオフォールド」を発売、そして1941年には、その「パーカー51万年筆」を発売します。

 

また1954年にはパーカ―初のボールペン「ジョッター」を発売します。

これは70年近く経った今でも継続して販売され、多くのファンを持つパーカーの代表的なボールペンです。

また、中に入っている「レフィル・芯」の形はスタンダードになり、今や世界中に広く普及しています。

しかし、1960年、創業者の息子であるケネス・パーカーが引退し、経営陣から創業者の一族がいなくなります。

 

そして1962年、海を渡り、イギリスで皇室御用達のペンとして認可され、さらに1987年、イギリス資本が入ったことでパーカーはイギリスの会社になります。

そんなことで、年配の方にはパーカーはアメリカの会社だと思い、若い方はイギリスの会社だと思っている、という不思議な現象が起きています。(パーカ―の歴史については、ペン工房キリタ様の記事より引用させていただきました)

パーカーのカタログ冒頭には

”パーカーは高品質の証である「ロイヤルワラント」の認定を受け、長年にわたり保持し続けている英国の高級筆記具ブランドです。” と有ります。

 

そして2021年、初代「パーカー51」の発売から80年。

いまや伝説となった、その「パーカー51万年筆」が進化してよみがえったのです。。

 

以上、最後までお読みいただき、有難うございました。

 こんにちは、文房具屋のおやじ ノボタンこと、山路 昇です。

 生家は和歌山市の商店街の文房具店。 そこの三男として生まれ、育ちました。
  団塊の世代です。
 
 物心がついた頃、周りは文房具に囲まれていました。

 大学を出て東京で5年間レストランの会社でサラリーマン生活を経た後、和歌山に戻り、色々な経験を経て、現在も百貨店の文具売り場で日々お客様と接しています。
 
 この46年間、文具の仕事に携わってきた知識と経験を通して見た色々な事、文具の紹介などを書き連ねて行こうと思っています。

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