『 PERFECT DAYS 』役所広司さんは万年筆愛好家

こんにちは、文具屋のおやじ、ノボタンです。

役所広司さん、『PERFECT DAYS』カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞!

役所広司さん、本名橋本広司さん、1956年1月1日生まれの今年68歳、まさに日本を代表する俳優、ナレーター、声優です。

『PERFECT DAYS』の ” 平山 ” 『VIVAN 』の “テント” 同じ人が演じているとは全く思えない

凄さ。

本当に凄い役者だと思います。

 

” 役所 ”という変わった名前は、長崎県から上京し、東京千代田区の土木工事課と言う” 役所 “で勤務していたことや、俳優養成所に所属していた時に、主宰する仲代達也さんが、役どころが広くなるように、と命名したそうです。

芸歴としては1980年のNHK連続テレビ小説でデビュー、1983年の大河ドラマで織田信長、1984年にはNHKの大型時代劇、宮本武蔵で初めて主演。1988年に初めて日本アカデミー賞の主演男優賞を受賞。

1996年には映画「Shall we ダンス?」が大ヒット。

その後も「眠る男」「失楽園」、また「うなぎ」がカンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞を受賞。その後も日本アカデミー賞で7年連続主演男優賞を受賞など、数えきれない受賞が有ります。

またテレビドラマでも素晴らしい演技を披露、またドキュメンタリー番組ではナレーションなどにも多く出演し、数多くのテレビCMでもコミカルな演技で出演しているのはみなさんも良くご存じだと思います。

役所さんが演ずる役はシリアスなものからコミカルなものまで、本当に何でも素晴らしく演じ、まさに仲代達也さんが ”役どころが広くなるように!”と 命名したそうですが、その通りになっていますね。

 

役所広司さんは 万年筆愛好家

役所広司さんは大の万年筆の愛好家です。

2009年の『 最も万年筆が似合う著名人 万年筆ベストコーディネイト賞 』を受賞。

その時のインタビューで「子供の頃から万年筆に憧れていた。兄貴たちの部屋に入るとインクの匂いがいいなって。一人前のおとなの仲間入りをした感じだった 」と話しています。

役所さんは万年筆、それもパイロット製品がお気に入りのようで、とりわけ キャップレス万年筆を愛用されているそうです。

新モデルの限定色開発には、役所さんもその企画段階から関わっていたとか。

役所さんが万年筆で日記を書いたり(書いてるかどうかは分かりませんが)、手紙を書いてる姿を思い浮かべると、本当に万年筆が似合うお方だなぁと、感じます。

 

パイロット キャップレス

1963年、世界で初めての、”キャップの無い万年筆  キャップレス(回転式) ” が発売されました。

そして1964年に、ノブをノックするだけで、ペン先の出し入れが出来るノック式キャップレスを発売。

また、翌1965年には、ローコストを極限まで追求したシリーズ、C-100、CS-100を1000円で発売。

その当時の1000円は、消費者物価指数で換算すると現在は大体4,3倍、4300円くらいになるようです。 それにしても低価格で発売したのですね。

キャップレスはノック式ボールペンのようにワンノックで書け、ペン先の収納時には気密性の高いシャッター機構によりインキの漏れや乾燥を防ぐという活気的な万年筆です。

その後もキャップレス万年筆はペン先に18金採用した、軽量・細身タイプのシリーズ キャップレスデシモ decimo=10番目を意味する10代目モデルを発売。

初代キャップレスと同じ回転繰り出し式を採用した キャップレスフェルモ 、ノック&ツイスト機構採用のキャップレスL S と現在に至るまで、改良も重ね、新しいキャップレス万年筆を出して来ています。

 

その万年筆のペン先は?

私が初めてキャップレス万年筆を手にした時の衝撃は、今も鮮烈に覚えています。

これは一体何? それまでの私が抱いていた万年筆に対する概念とは全く違う物でした。

そして手にした時、親指と人差し指がクリップの両サイドに自ずと位置し、全く違和感が無くスムーズに文字を書いた事を覚えています。

キャップレス万年筆のペン先は、他の万年筆と比べると、とても細くて小さいです。

それはノックすれば先端の穴(?)からペン先が出てくる、という構造的なものから当然な事です。

大きさも、例えばカスタム742のペン先と、デシモのペン先を比べると三分の一くらいでしょうか。

そしてペン先の交換が必要になった時、その価格(部品代)は2,5分の一くらいです。

書いたタッチは?

キャップレス万年筆の文字を書いた時のタッチは、一般的なペン先がむき出し(?)になった、パイロットのカスタムなどに比べると、しなりや弾力感は少なめ、わりと直線的な感じのタッチで、万年筆にに不慣れな方にはなじみやすいかも知れません。

18金ペンを採用しているデシモは、タッチがとても柔らかく、わりと女性の愛用者が多いように思います。

ノック式の万年筆と言うのは、シースや上着のポケットなどから取り出し、片手でサッと書ける、という優れた性能を持つ万年筆です。

初めてこの世に出たのが1963年、以来60年を経ていますが、私自身店頭に居て、この万年筆をご存じで無い方が今だ沢山いらっしゃいます。

私は、この世界に誇れるこの万年筆の素晴らしさをもっとPRして行かないと!と思っています。

終わり

 

最後までお読みいただき、有難うございました。

 

 こんにちは、文房具屋のおやじ ノボタンこと、山路 昇です。

 生家は和歌山市の商店街の文房具店。 そこの三男として生まれ、育ちました。
  団塊の世代です。
 
 物心がついた頃、周りは文房具に囲まれていました。

 大学を出て東京で5年間レストランの会社でサラリーマン生活を経た後、和歌山に戻り、色々な経験を経て、現在も百貨店の文具売り場で日々お客様と接しています。
 
 この46年間、文具の仕事に携わってきた知識と経験を通して見た色々な事、文具の紹介などを書き連ねて行こうと思っています。

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