今、売れているペンは何? お客様の生の声。

みなさん こんにちは、文具屋のおやじ、ノボタンです。

今どんなペンが売れている? どんなペンが人気が有るの?

ちょっと気になりませんか?

私は今も日々、百貨店の文具の売り場でお客様と接しています。

文具売り場には沢山の商品が有ります。

そんな文具の商品の中でもお客様に一番買っていただいてるのは、何と言っても筆記具、ペンです。

ペンと一口に言ってもボールペン、シャープペン、マーカー、万年筆、筆ペンなど色々なペンが有ります。

それも100円のボールペンから何十万円もする万年筆まで。

今日は、そんなペンの中でも良く売れている、買っていただいてる商品をご紹介します。

今、どんなペンが売れているか?

色々なペンが有りますが、今日はボールペンシャープペン筆ペンに絞って書いて行きます。

ボールペン

低価格のボールペンではやはり三菱鉛筆のジェットストリームが良く売れています。

150円で低粘度のボールペンとしてはパイロットのアクロボールが有りますが、売れ行きに3倍くらいの開きがあります.

店頭に居て、「書き易いボールペンが欲しい」と来店されるお客様にお薦めしますと、満足して買っていただけます。

デザイン面でもスッキリとしたフォルムもいいと思います。

それと、ジェットストリームと言うネーミングが良いのでしょうね。

私は初めてジェットストリームと言う名前を耳にした時、ラジオの深夜放送、ジェットストリームが真っ先に浮かびました。

ミスターロンリーのメロディにのせた城達也さんのあの素晴らしい語りは今も鮮明に浮かんできます。(是非一度youTubeで「ジェットストリーム(夜間飛行)城達也」を観て下さい。)

話がそれました。

価格は150円~1000円、他にプライムシリーズは2200円~3000円です。

 

それと、私が居る売り場は百貨店の中と言う事もあり、ご年配、お年寄りのお客様が多く、インクの色は濃くはっきりと見える物が良く売れています。

私自身もそうですが、高齢になってきますと視力の衰えの為、鮮明度が落ちてきたり、暗い所では物が見えにくくなってきます。

そんなこともあり、濃くはっきり見える物が求められるのだと思います。

また、そのような点では、ぺんてるのエナージェルの濃くてはっきりとした書き味のペンも、とても良く売れています。

エナージェルはゲルインク採用のボールペンで、0,5mmの太さでもインク色がとても濃く、書いた感じはとても滑らです。

価格は230円~600円(多機能)です。

 


そしてお年寄りに大変良く買っていただいてるのが、これもゲルインク採用の三菱鉛筆のユニボールシグノ太字です。

これもとても良く売れています。 

これは油性マーカーほど太く無く、にじみも無くてインク色はとても濃く、クッキリ書けるのが好評です。

価格は150円です。

それとは対照的に若い方には筆線の太さが0,5mmや0,38mmという細字や極細字のペンが人気が有ります。

特に女性に好まれています。

それと、三菱鉛筆のユニボールワン

ユニボールワンに採用されているインクは世界一黒いインクと、ギネスブックに認定されています。

クリップは金属製で高級感も有り、とても書き易く、120円と言う価格も驚異的です。

ユニボールワンはバリエーションも増えています。

価格は120円~600円です。

パイロットジュースアップ

ジュースアップ、これもとても良く売れているボールペンです。

新顔料ゲルインクを採用した筆線はクッキリと濃く、スリムなボディは手帳などとの相性も良いペンです。

また3色や4色のペンでもボディがとてもスリムで、他の多色ペンと比べてもずっと細く、ノートなどに挟んでも気になりません。

黒や濃い紙にも書けるパステルカラーやメタリックカラーのインク搭載のペンもあります。

価格は200円~600円(多色)です。

シャープペンシル

クルトガダイブと言うシャープペンシル、ご存じの方も多いと思います。

三菱鉛筆が販売しているクルトガの最高級バージョンです。

(ただ、このクルトガダイブは大変品薄な上にとても人気が有り、なかなか手に入らない状態が今も続いています。)

クルトガはクルトガエンジンと言う機構を採用したシャープペンシルで、芯を出すためにノックしますと、その内部機構がクルッと回転し、芯先が常に尖った状態で出てくる、というシャープペンシルで、学生に圧倒的に支持されている三菱鉛筆の大ヒット商品です。

クルトガは450円のスタンダードモデルから、クルトガダイブという5000円の高級品までバリエーションは沢山あります。

高額なシャープペンシル

クルトガダイブもそうですが、私がいる店では今、男子中学生に高額なシャープペンシルが大変人気が有り、良く売れています。

どれもそれぞれに優れた機能、特徴があり、入荷すると直ぐに売り切れになります。

・パイロットS20(2000円)、S30(3000円)


・ぺんてるオレンズネロ(3000円)


・ステッドラー ヘキサゴナル(2700円)(長期欠品中)

・ロットリング600(3300円)、800(8000円)

・カベコスペシャル(6500円)

そして最近では島田小割製材所の色々な木材を使用したシャープペンシルが人気急上昇中です。

価格は5000円~

 

筆ペン

筆ペンは一年を通して売れている商品ですが、年末になると普段よりはよく売れます。

年賀状を書くのに使われる方が多いのでしょうね。

そして写経をされる方にも。

断トツに売れている筆ペン

それはクレタケの携帯筆ペン硬筆14号です。

売り場には沢山の筆ペンがあります。

パイロット、ぺんてる、クレタケ、ゼブラ、あかしや、セーラーなどの製品がいっぱい並んでいます。

お客様もどれを選んだらいいか、迷われることが多い商品です。

店頭には試筆品もご用意していますが、選ぶのに大変時間がかかっている事が多いです。

筆ペンには本当の毛筆タイプの物や、サインペンのような書き味の物、またその中間(?)のようなのもあります。

そんな時、私はそのお客様が、本当の筆のような書き心地の物をお探しなのかをお尋ねします。

そしてそんなお客様が「毛筆タイプの物は苦手」とおっしゃる場合には、クレタケ携帯筆ペン14号をお薦めし、試筆していただきますと、ほとんどのお客様は「これ下さい」。

価格も200円とわりと安価で、とても良く売れています。

 

写経に人気の筆ペン

あかしやの新毛筆 SA300

これは大変人気があり、特に指名買いが多く、リピーターが多い商品です。

あかしやは奈良で300年以上の歴史を持つ筆問屋で、書道用品全般を扱っていますが、この筆ペンは他のメーカーの製品とは違い、本当の毛筆に近い書き心地の筆ペンです。

穂先は弾力性に富んだ特殊繊維を使用し、毛筆のタッチに近い書き味です。

ただ、普段フェルトやスポンジ先の物をお使いの方にはちょっとばかりハードルが高い感じになるかも知れません。

毛先は細く腰があり、写経用として大変人気があります。

価格は330円です。

あかしや 極細毛筆「彩」

同じあかしやのSA300よりボディも細く、穂先は2mm径、極細で繊細なタッチの筆ペンです。

水性顔料インクを使用しており、乾くと水に流れず、色あせしません。

握り具合、紙に当たる穂先など、他の筆ペンとはまた違った趣のある優れた筆ペンです。

お薦めします。

価格は330円です。

終わり

最後までお読みいただき、有難うございます。

 こんにちは、文房具屋のおやじ ノボタンこと、山路 昇です。

 生家は和歌山市の商店街の文房具店。 そこの三男として生まれ、育ちました。
  団塊の世代です。
 
 物心がついた頃、周りは文房具に囲まれていました。

 大学を出て東京で5年間レストランの会社でサラリーマン生活を経た後、和歌山に戻り、色々な経験を経て、現在も百貨店の文具売り場で日々お客様と接しています。
 
 この46年間、文具の仕事に携わってきた知識と経験を通して見た色々な事、文具の紹介などを書き連ねて行こうと思っています。

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