ペン習字の万年筆 お薦めは?

 

みなさん、こんにちは、文具屋のおやじ、ノボタンです。

文字をきれいに書く人、憧れます。

私なんか、時々自分で書いた文字が何と書いているのか分からない、なんて冗談ともつかない事があります。

でも書き易い万年筆を使うと、私でもちょっとマシな字が書けます。

今日はそんな万年筆をおすすめします。

硬筆、硬筆書写検定と万年筆

私が住む和歌山県は全国的にみても書道教育に大変熱心な所です。

「競書会」や和歌山市には「和歌山市民憲章硬筆競書会」という行事があり、小、中学生が熱心に習字の腕前を競っています。

それは、「天石東村」(あまいし とうそん)(和歌山市生まれ、1913年~1989年)と言う芸術書道、書道教育の振興、向上に生涯かけて取り組まれた偉人がいらっしゃって、それらの行事を天石氏が始められた歴史が今に続いています。

「書の友」や「書宛」という書道教育誌も天石氏が創刊したもので、おなじみの方も多くいらっしゃると思います。

「硬筆」と言う言葉は、筆記用具のうち、ボールペンや万年筆、鉛筆などを使うもので「毛筆」との対義語です。

小学校では普通1~2年生は硬筆書写を行い、鉛筆やフェルトペンを使って習います。

また、ペン習字は社会人が習っていることが多く、公的資格試験として硬筆書写検定が有ります。

そして、このペン習字には万年筆やデスクペンを使う人が多いです。

 

万年筆は本当に沢山の物が出ています。

価格も1100円の物から高い物では100万円を超えるものまで有りますが、そんな中で

店頭で実際販売している私が、ペン習字を初めてされる方にも使いやすくそして、価格もお手頃な物をご紹介します。

ペン習字の万年筆 お薦め パイロット

パイロットの【カクノ】をおすすめします。

【カクノ】は1100円~と安価ですが、万年筆としての性能は十分満たしており、大変書きやすい、とても素晴らしい万年筆です。

この価格でこの性能は本当に素晴らしく、絶対のおすすめです。

ペン先はスチール製でニブの太さは EF、F、M の3種類が有ります。

軸はプラスチック製で軽く、キャップを後ろに挿すと、程よい長さになり、バランスも良く書きやすいです。

インクはカートリッジ、コンバータを使ってボトルインクも使えます。

ボディカラーも豊富、透明軸も有ります。

今までシャーペンやボールペンだけを使ってた方が、カクノを使って万年筆の面白さ、楽しさに出会うという方がとても多いです。

また、パイロット【LIGHTIVE  ライティブ】もお薦めです。

発売されてから比較的日の浅い万年筆です。

2200円とわりと低価格ながら、高級感もあり、インナーキャップを採用していることによって気密性が高まり、インクの乾燥を防ぐのでスムーズに書き出すことが出来ます。

バランスも良くて、とても書きやすい万年筆です。

ニブの太さは  F、M  の2種類です。

ペン習字の万年筆お薦め プラチナ

プラチナ万年筆【プレジール】もお薦めです。

これも1650円~と 低価格ながら高級感が有ります。

ペン先はスチール製、ボディはアルミ製で軽くて書きやすいです。

書いた感じはパイロットの「カクノ」とは違って、少し硬めです。

プラチナの万年筆は製品にもよりますが、全体的に書いた感じは少し硬めです。

どちらが良いとか悪いとかでは無く、これはお好みです。

ペン習字の万年筆お薦め 高級品

【カクノ】や【プレジール】を使って万年筆に大分慣れてきたし、もう少し良い万年筆を使いたいと言われる方は是非、金ペン(14金、18金)の万年筆をお使い下さい。

金ペンは 独特のしなりがあり、トメ、ハネ、ハライが綺麗に書けます。

そして初めて金ペンの万年筆をお考えの方には、こちらをお薦めします。

パイロット 【カスタム74】(14金ペン)EF、F  17600円

セーラープロフィットライト シルバートリム】 (14金ペン)E、FF 13200円

パイロットカスタム74はカスタムシリーズの中でも馴染みやすいペンです。

 

セーラープロフィットライト シルバートリムは、パイロットカスタム74と比べると、サイズは少し短く、手の小さい方には使いやすい万年筆です。

高級な万年筆はスチールペン先の物に比べると価格は高いですが、使い込むほどに馴染んできてとても書き易くなり、だんだん万年筆の良さが分かって来ると思います。

買う時は高いと思われても大事に使うと10年、20年、もっと使う事が出来るので、結果として決して高い買い物では無いと思います。

 

パイロット【エラボー】

そして、そういう中でも私が特にお薦めしたいのがパイロットの【エラボー】と言う万年筆です。
この【エラボー】日本文字を書く為の究極の万年筆と言っていいほど素晴らしい万年筆です。
日本文字のトメ、ハネ、ハライを美しく表現することが出来ます。
これは、このペン先の形が通常の万年筆とは異なり、背の方が少し丸みを帯びています。
そして、この事により、通常の万年筆の「軟」調よりも更に柔らかい感触が楽しめます。
それはペン先の「しなり、たわみ」が生み出すもので、エラボー独特のものです。
その事は初めて万年筆を使う人にとって、その弾力は「とまどい」を感じさせるかも知れません。
しかし、そのエラボーの書き味、書いた時の感触は慣れてくると本当に心地よいものに変わってきます。

 こんにちは、文房具屋のおやじ ノボタンこと、山路 昇です。

 生家は和歌山市の商店街の文房具店。 そこの三男として生まれ、育ちました。
  団塊の世代です。
 
 物心がついた頃、周りは文房具に囲まれていました。

 大学を出て東京で5年間レストランの会社でサラリーマン生活を経た後、和歌山に戻り、色々な経験を経て、現在も百貨店の文具売り場で日々お客様と接しています。
 
 この46年間、文具の仕事に携わってきた知識と経験を通して見た色々な事、文具の紹介などを書き連ねて行こうと思っています。

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